Amazonプライムの映画批評 ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

Amazonプライムの映画批評 ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

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Amazonプライム会員は無料で視聴できる映画を紹介していきます。
今回は、2011年公開のM:Iシリーズ第四弾のご紹介です。Amazonプライム会員特典で観れるのは字幕版のみとなっているのでご注意下さい。
Amazonビデオはスマホに一度ダウンロードしてから視聴する事も可能なので、家などのwifi環境のある場所でダウンロードしておけば、通勤中でもパケットを気にする事なく視聴が可能となるのでお勧めです。

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコルのあらすじ

Amazonビデオの映画紹介文

計画も、サポートも、選択も、ない。ロシアのクレムリンが爆破されIMFはその犯行に関与したとみなされる。 容疑を晴らすべくエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)と彼のチーム(「アベンジャーズ」のジェレミー・レナー、「スター・トレック」のサイモン・ペッグ)は密かに行動を開始。 彼らが突き止めたのは核戦争をめぐる陰謀だった。世界を救うべく、ありとあらゆるハイテク機器を駆使し、最高に縦横で危険なミッションに命がけで挑む!

Amazonビデオの字幕版のページ

 

予告編動画

初めて観たM:Iシリーズ

私自身初めて観たM:Iシリーズということもあり、思い入れの深い作品です。

監督は、それまで『Mr.インクレディブル』や『レミーのおいしいレストラン』などのアニメーション作品でアカデミー賞に輝いたブラッド・バード。「アニメ映画監督が実写映画?」と当初は思っていたのですが、考えてみるとイーサン・ハントって物凄くアニメキャラっぽい。カッコよくて、強くて、賢くて、「絶対無理! 死んじゃうよ!」という事態でも絶対に死なない所とか。

トム・クルーズがそういう事も考えてバード監督を選んだのかは知らないけれど、”アニメ監督×M:Iシリーズ”の今回の化学反応は、大当たりだったようです。

魅力的なキャラクター、スパイ道具、ロケ地

何故かモスクワの刑務所に入っているイーサン。

『大脱走』のマックイーン並にボールを壁に打ち付け…と思ったら、ボールじゃなくて石! 彼をシャバに脱出させるのは、前作の内勤から「試験をパスして」エージェントに昇格した技術畑のベンジー、美人エージェントのジェーンの二人。

彼らに加え、行きずり的にIMF長官付きのブラント分析官も加えた四人体制で今回のミッションの数々が遂行されることになる訳です。

最新作にも引き続き登場するメンバーであるベンジーとブラントが、本作で漸く揃い踏みといった感じでワクワク!

前作から身体を絞り、すっかりエージェントらしくなったベンジー。が、憧れのスパイ業務に興奮が抑え切れず、喋りまくってイーサンに「黙れ」と注意されるなど、相変わらずコメディどころをしっかり担っているのが微笑ましいですね。

また、彼が現場に出たことで、様々なスパイ道具が登場するところも楽しい! 「CG背景偽造装置」や、まばたきで見た物を印刷できる「カメラ機能付きコンタクトレンズ」はアニメちっくな世界演出に一役買っています。

特に、本作の目玉、ドバイの”世界一高いビル”登りで大活躍(!?)した「壁面吸着グローブ」には爆笑でした。

本作で初登場のブラント。彼の立場もキャラ設定もすっかり忘れていたのですが、そう言えば初登場のくせに結構重い設定を背負わされていたのですね、彼は。

基本、元・外勤スパイということで、かなり戦闘能力の高い肉体派なのですが、一目見た人間の素性を一瞬ではじき出す”人間コンピューター”的職業=分析官でもあるため知能も高い。ということは、彼に設定されたポジションはかなりイーサンと似通っているかも。

そうすると、彼がイーサンの銃を一瞬で分解してしまう場面も意味深ですねぇ…。

まとめ

イーサンとブラントは、同じ人物の光と影みたいな、またはコインの裏表のような存在なのではないでしょうか。

最新作『~ローグ・ネイション』を観た後だと、「あの伏線がこうなってああなって、こう過去作品と繋がっているのか~なるほど!」と納得したり感心したり…。改めて『~ゴースト・プロトコル』の完成度の高さを思い知らされました。

本作は突出した出来を誇っていると思います。